水先人搬送に欠かせないヘリコプター
毎月業界のトピックをご紹介しておりますが、8月は港湾管理とヘリコプターの役割についてご紹介致します。
■ 港湾管理と水先人の役割
輸出入を支える港湾の安全な運営・管理に欠かせないのが、海のパイロットである水先人です。水先人は、国家資格を持つ専門家で、船長のアドバイザーとして船に乗り込み、離着岸までの操船をサポートします。世界中の港のルールや航路、水深を船長がすべて把握するのは困難なため、水先人が船舶と水域の安全を守る上で重要な役割を果たしています。水先人を船上まで搬送し、業務完了後に陸まで移送する役割を担うのがヘリコプターです。ヘリコプターが使用される理由は、天候が悪い状況でも水先人が安全かつ効率的に船上に乗り移れる為で、港湾運営の安全性と効率性を高める上で重要な役割を果たしています。
■ 弊社取引先のオーストラリア拠点
弊社が取引実績のある豪州運航会社は、Port Hedland港、Hay Point港、Gladstone港 で、ヘリコプターによる水先人の搬送サービスを提供しています。これらの港は、世界有数の鉄鉱石や石炭の輸出港で、水先人の空からの搬送需要は今後も続くと予測されます。
■ 世界の港湾インフラ市場
世界貿易は今後も拡大すると予測されており、世界の港湾インフラ市場規模は2025年の2,133.8億米ドルから2032年には2,908.6億米ドルに拡大し、
予測期間中の年平均成長率 (CAGR) は4.5%に上ると予想されています。ITCは、海上交通量の増加に伴い、水先人輸送におけるヘリコプターの利用需要は今後も増加し続けると予測しています。
ITCでは、引続き公共性・社会貢献性の高いリース事業を法人・個人の投資家様にご提供して参ります。ご関心をお持ちいただけましたら、是非ご連絡ください。
参考:各社ウェブサイト